運動すると病気予防に?!運動で得られる健康効果をご紹介
「病気は食事療法と運動によって治療される」という言葉を聞いたことはありますか?
私たちの身体は食べたもので作られると言っても過言ではありませんし、食事だけ意識していれば健康を保てるのでは…と思ってしまいう方も多いのです。
ですが健康な身体を維持するために、さらに病気を予防するためにも運動は必要不可欠なものなのです‼
今回はそんな運動による健康効果をご紹介します。
定期的な運動による効果
ダイエットや健康のために「運動は不要」と主張する医師や、そのほかの医療専門家もほぼ存在しません。
運動プログラムの有無にかかわらず、減量についてモニタリングした科学研究のほとんどで、適度な運動(週5日の20分~60分のウォーキングまたはジョギング)は減量できないことが示されていますが、長期にわたって体重増加させない効果はあるのです。
ですが、運動だけではなく、食事と運動の組み合わせで減量につながり、そしてそれを長くキープもできるのです。
定期的な運動で得られる効果
定期的な運動を行うことで他にも得られる効果はたくさんあります。
- インスリン分泌の改善
- 血中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)の増加と中性脂肪の減少
- 血圧安定
- 心血管系の病気の予防
- 心臓病と2型糖尿病を発症するリスクの低減
- ストレスの低減
- 精神面全般の改善
- 質の良い睡眠
- 骨密度の上昇や骨粗しょう症の予防
など…
運動と予防
定期的な運動を摂り入れることは健康にいいことは間違いありません。何より、運動することでインスリン分泌が改善されます。
体重が増加し肥満と判定されている方の大半は、インスリン感受性が低くなっています。
インスリンはすい臓から分泌されるホルモンで、ブドウ糖が血流から筋細胞を含む体の細胞へ取り込まれるのを助ける働きがあります。
筋細胞のインスリン感受性が低下するとすい臓はインスリンを分泌し、血中のインスリンの濃度が常時上昇した状態になります。
これが「高インスリン血症」と呼ばれる病態で、メタボリックシンドロームの根本的な原因となります。
インスリンはほかの多くの重要な細胞機能に影響を与えるホルモンです。血中のインスリン濃度が高くなると、脂肪が蓄積し肥満が進みやすくなりますし、血管を傷つけてしまうデメリットもあるのです。
ですが定期的な運動をすることでインスリン感受性が改善され、血中のインスリン濃度が低下することが臨床研究で示されています。
運動のみで減量に必要とされる大量のカロリー消費は難しいですが、継続することでインスリン分泌が改善され代謝も安定し減量に向かうのです。
また、インスリン感受性が改善されることで食欲を抑える効果も期待できます。
インスリンの分泌過多は血糖値の乱高下を招きます。炭水化物の多い食事を摂ると、消化酵素が炭水化物の大部分をブドウ糖に変換しブドウ糖が血流に入ります。
通常、すい臓は適量のインスリンを分泌してブドウ糖を筋肉や体の細胞に送り込み、血糖値を安定させようと働きだします。
ですが、筋肉のインスリンに対する反応が低下してしまうとすい臓から余計にインスリンを分泌してしまうことになり、血糖値がさらに低下します。
血糖値の低下は「低血糖症」と呼ばれ、大量に食事を摂ったあとでも空腹感を覚えてしまいます。
このインスリン感受性を高め、悪循環に陥らないようにするのに運動が役立つのです。
運動と血中脂質
運動のみでLDLコレステロール(悪玉と呼ばれているコレステロール)が改善しないことを示唆する医学的エビデンスも存在します。
ですが、運動によってHDLコレステロール(善玉と呼ばれているコレステロール)の血中濃度が増加することがわかっており、総コレステロール中のHDLコレステロールの比率もアップするので心臓病のリスクが減らすことができます。
運動によりアテローム性動脈硬化や冠状動脈心疾患のリスク因子の、中性脂肪を低下させることも示されています。
総コレステロール中のHDLコレステロールの比率を上げる方法は運動と食事です。
運動と食事を意識することで、心疾患の予防にもつながるのです。
運動で心臓病や高血圧の予防にも
運動することで心臓や循環器系の病気の予防に役立つため、心臓病で死亡してしまうリスクが低減できます。定期的な運動は心臓に血液を運ぶ冠状動脈が広くなり、弾力性も高まることも示されています。
定期的に運動する人であれば、冠状動脈が広くなるため心臓への血流が遮断されにくくなり、閉塞も起こりにくくなり心臓発作を起こす可能性も低くなるのです。
定期的な運動で心臓も強くなり、より多くの血液と酸素を運搬できるようになります。
※体質などで血圧が高い方もいます。その場合は医師に確認をしてから運動開始してください。
運動と2型糖尿病と運動の効果
2型糖尿病がインスリン抵抗性から生じてしまうのは肥満、高血圧、心臓病、脂質異常と同じで危険な病気です。
しかしこれに対しても運動はとても役に立つのです。
1回の運動でも3時間以内にインスリン感受性が改善され、これが1日それ以上と効果が継続するのです。
定期的な運動はストレス解消になり精神面が安定し、質の良い睡眠が得られ内臓の機能の向上にもなり骨密度の抑制や加齢を遅らせることもできます。
そして、運動はある種のガンの発症を予防することもできるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は運動による病気予防についてでした。
運動と食事とのセットでさらに健康効果もアップします。運動後に、ご褒美にケーキ…など甘いものを食べてしまうと、健康的な体重は目指せません。普段は、運動と栄養バランスを意識した食事を摂りましょう。
1日15分程度の軽い運動でも健康効果が得られるので、運動していないかも…という方はまずは15分からはじめてみませんか。
1人で運動すると続かないかも…という方は、フィットネスジムを利用することをお勧めいたします。快適な環境で、専門家からアドバイスが得られ、楽しく運動することができますよ。