座りっぱなしのリスク…「運動しているから大丈夫」と思っていませんか?|スマートウェイ
デスクワーク中、気づけば数時間座りっぱなし。
スマートフォンを見て、動画を見て、SNSを眺めて。
仕事が終わって帰宅したら、ソファに座って一息。
現代の私たちは、
1日の大半を「座って」過ごしている と言っても過言ではありません。
そして近年、この「座りっぱなし」について
こんな言葉を耳にするようになりました。
「座りすぎは、喫煙と同じくらい体に悪い」
少し大げさに聞こえるかもしれません。
ですが実際、世界中で
“座位時間(座っている時間)”の長さが健康に与える影響
が問題視されるようになっています。
今回は、
「なぜ座りっぱなしが体に良くないのか」
「運動していても安心できない理由」
「今日からできる現実的な対策」
を、分かりやすく解説していきます。ぜひ最後までお読みください。
私たちは、思っている以上に座っている
まず知っておきたいのが、
現代人の座位時間の長さです。
仕事中:6〜8時間
通勤・移動:1〜2時間
食事・休憩・テレビ:2〜3時間
合計すると、
1日10時間以上座っている
という人も珍しくありません。
しかもこの時間、
「何もしていない」わけではなく、
集中して仕事をしている
頭を使って考えている
疲れている
という状態で、
体だけが置き去りになっているのです。
なぜ「座りっぱなし」が問題なのか?

座ること自体が悪いわけではありません。
問題なのは、
✔ 同じ姿勢が長時間続くこと
✔ ほとんど動かない時間が積み重なること
です。
人の体は本来、
立つ
歩く
しゃがむ
体をひねる
といった小さな動きを繰り返す前提で作られています。
ところが座りっぱなしになると、
筋肉はほとんど使われない
血流が滞る
呼吸が浅くなる
という状態が続きます。
これは、
エンジンをかけずに車を放置している状態
に近いと言えるかもしれません。
座りっぱなしで起こる体の変化①

「筋肉が働かなくなる」
座っている間、特に使われなくなる筋肉があります。
それが、
お尻の筋肉(臀筋)
太ももの裏(ハムストリングス)
体幹の深層筋
これらは本来、
立つ・歩く・姿勢を保つために重要な筋肉です。
ところが長時間座っていると、
使われない
目覚めにくくなる
力が入りにくくなる
という状態になります。
その結果、
立ち上がるときに腰がつらい
歩き始めが重い
運動してもお尻に効かない
といった問題が起こりやすくなります。
座りっぱなしで起こる体の変化②
「血流が滞る」
座っている姿勢では、
股関節が曲がる
太ももの前側が圧迫される
ふくらはぎが動かない
という状態になります。
ふくらはぎは
「第二の心臓」と呼ばれるほど、
血液を心臓に戻す重要な役割を担っています。
つまり座りっぱなしになると、
血液が下半身に滞りやすい
むくみやすい
冷えやすい
という状態に。
「夕方になると脚がパンパン」
「冷え性がつらい」
これも、座位時間の長さが影響している可能性があります。
座りっぱなしで起こる体の変化③
「呼吸が浅くなる」
座ってパソコンやスマホを見る姿勢は、
背中が丸まり
肋骨が動きにくく
横隔膜の動きが制限されやすい
という特徴があります。
その結果、
呼吸が浅くなる
交感神経が優位になりやすい
疲れが抜けにくい
「なんとなく常に疲れている」
「寝てもスッキリしない」
こうした不調の背景にも、
座り姿勢と呼吸の浅さが関係していることがあります。
「運動しているから大丈夫」は本当?

ここでよくある疑問がこれです。
「週に2〜3回ジムに行っているから問題ないですよね?」
実は近年、
“運動習慣があっても、座りすぎのリスクはゼロにならない”
という考え方が広がっています。
たとえば、
1日8時間座って
夜に1時間運動する
この場合、
体を動かしている時間より
動かしていない時間の方が圧倒的に長いのです。
運動はもちろん大切ですが、
それだけで
「長時間不動」の影響を完全に打ち消すことは難しい
と言われています。
なぜ「喫煙なみに悪い」と言われるのか?

「座りっぱなし=喫煙並み」
という表現は、少し刺激的ですよね。
これは、
長時間座る習慣が
生活習慣病や死亡リスクと関連する
という研究結果が増えてきたことから、
注意喚起として使われるようになった表現です。
もちろん、
座る=即危険
タバコと全く同じ
という意味ではありません。
ただそれくらい
“軽視されがちだけど、影響が大きい”
ということを伝えるための言葉なのです。
座りっぱなしが招きやすい不調
長時間の座位は、次のような悩みと関連しやすいとされています。
腰痛・肩こり
首の痛み・頭痛
代謝の低下
集中力の低下
慢性的な疲労感
これらはすべて、
「年齢のせい」「体力不足」
と片付けられがちですが、
日中の座り方・座り時間が関係しているケースも少なくありません。
今日からできる、現実的な対策

ここまで読むと、
「じゃあ座らない仕事に変えないとダメ?」
と思ってしまうかもしれません。
でも、そんな必要はありません。
大切なのは
“ゼロにする”ことではなく、“分断する”ことです。
● 30〜60分に一度、立つ
トイレに行く
飲み物を取りに行く
軽く伸びをする
これだけでもOKです。
● 座りながらでも動く
足首を動かす
背伸びをする
肩を回す
「ちゃんとした運動」でなくて大丈夫。
● 姿勢をこまめに変える
深く座る
少し浅く座る
背もたれを使う
同じ姿勢を固定しないことが大切です。
ジムや運動は「最高のリセット時間」
ここまで読むと、
座りっぱなしの怖さを感じたかもしれません。
でも、だからこそ
運動の価値はますます高まっています。
眠っていた筋肉を目覚めさせる
血流を一気に回復させる
呼吸を深くする
ジムやスタジオでの運動は、
座りっぱなし生活の中で
体を“本来の状態”に戻す大切な時間です。
座り姿勢セルフチェック

あなたの「いつもの座り方」は大丈夫?
まずは、今この記事を読んでいる姿勢を思い浮かべてみてください。
背中は丸まっていませんか?
画面に顔を近づけすぎていませんか?
肩がすくんでいませんか?
お腹は潰れていませんか?
ひとつでも当てはまったら、
それは 「体にとって楽そうで、実は負担の大きい姿勢」 かもしれません。
よくあるNG座り姿勢
● 猫背・前のめり姿勢
首が前に出る
肩が内側に入る
呼吸が浅くなる
この姿勢は、
首・肩・背中に常に負荷がかかり、
「座っているのに疲れる」原因になります。
● 反り腰姿勢
骨盤が前に傾く
腰だけが反る
お腹の力が抜けやすい
一見、姿勢が良さそうでも
腰には大きなストレスがかかっています。
● 浅く腰掛けて崩れる姿勢
骨盤が後ろに倒れる
背もたれにダラッともたれる
体幹がまったく働かない
長時間続くと、
腰や背中が固まりやすくなります。
トレーナーが見てきた「座りすぎの体」
ジムやスタジオで多くの方を見ていると、
「この人、普段かなり座っているな…」
と分かる体の特徴があります。
● お尻に力が入りにくい
スクワットやブリッジをしても、
お尻ではなく太ももや腰ばかりが疲れる。
● 股関節が動きにくい
脚を開く・後ろに引く動作で
引っかかる感じや違和感が出やすい。
● 立ったときに姿勢が定まらない
「楽な立ち方」が分からず、
無意識に片脚重心になる。
これらはすべて、
長時間座ることで“使われなくなった部分”があるサインです。
逆に言えば、
正しく体を動かしていけば
ちゃんと目覚めてくる部分でもあります。
在宅ワーク時代に増えた「隠れ座りすぎ」

近年、特に増えているのが
在宅ワークによる座りっぱなしです。
通勤がなくなった
移動がほぼゼロ
気づいたら一日中家から出ていない
こうした生活は、
便利な反面、体への刺激が極端に減りやすいのが特徴です。
会社に通っていた頃は、
駅まで歩く
階段を使う
フロアを移動する
といった “無意識の運動” がありました。
それがなくなった今、
意識しないと
本当に一歩も動かない日が生まれてしまいます。
「前より疲れやすい」
「集中力が続かない」
そんな変化を感じている方は、
在宅ワーク×座りっぱなしの影響を
受けている可能性があります。
「座りっぱなし」はメンタルにも影響する?
実は、長時間動かない状態は
体だけでなく、気分や思考にも影響すると言われています。
呼吸が浅くなる
血流が滞る
刺激が少ない
こうした状態が続くと、
気分が沈みやすい
イライラしやすい
やる気が出にくい
と感じる人も少なくありません。
軽く体を動かすだけで
「気分が切り替わる」のは、
筋肉・血流・呼吸が一気に変わるから。
運動が
「体のため」だけでなく
「気持ちのリセット」になる理由でもあります。
座りっぱなしを完全になくせなくてもいい
ここで大切なのは、
「座る=悪」と思いすぎないことです。
仕事で座る時間が長いのは、
あなたの努力や真面目さの結果でもあります。
だからこそ目指したいのは、
完璧な生活
常に動き続ける毎日
ではなく、
✔ こまめに区切る
✔ 体を思い出させる
✔ リセットする時間を作る
この3つ。
1分立つだけでも
30秒伸びをするだけでも
体にとっては十分な刺激になります。
運動習慣がある人ほど、意識してほしいこと

ジムやスタジオに通っている方ほど、
実はこんな落とし穴があります。
「運動しているから、普段は気にしなくていい」
確かに、運動習慣は大きなプラスです。
でもそれは、
座りっぱなしの影響を“帳消しにする魔法”ではありません。
運動の時間を
より価値あるものにするためにも、
普段の座り姿勢
日中の動かなさ
に少しだけ目を向けてみてください。
そうすると、
トレーニングの効きが変わる
体の軽さが変わる
疲れの残り方が変わる
そんな変化を感じやすくなります。
まとめ:問題は「座ること」ではなく「座り続けること」
座ること自体は悪ではありません。
現代社会で、座る時間がゼロになることはありません。
でも、
動かない時間が長すぎないか
体をリセットする時間があるか
自分の体に目を向けているか
これらを少し意識するだけで、
体は確実に変わっていきます。
「忙しいから仕方ない」
ではなく、
「忙しいからこそ、少し動く」。
その積み重ねが、
数年後の体を作っていきます。
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スマートウェイ運営事務局で広報を担当している佐藤です。
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