炭水化物の摂りすぎは老けてしまう?糖化予防をして若返ろう!
炭水化物に含まれている糖は脳のエネルギー源であり、体を動かすためにも必要不可欠な栄養素です。
ですが、過剰に摂りすぎると体重増加などさまざまな弊害が起こってしまうこともわかっています。
さらに炭水化物の摂り過ぎは、老化を早めてしまうとも言われています。
今回は、そんな炭水化物の摂りすぎで起こる弊害についてです。
炭水化物って?
食物として体内に摂り入れられエネルギー源となる"糖質"と、体内の消化酵素では吸収できない"食物繊維"を合わさったものを"炭水化物"と呼びます。
炭水化物に含まれている糖質はエネルギー源として知られる栄養素で、脂肪よりも燃焼が早くすぐにエネルギー補給をしたいときには有効です。
ですが摂りすぎや運動不足で消費されるエネルギーよりも摂取量が多くなると、余計なエネルギーは体内で脂肪に変わってしまうため、摂りすぎには要注意な栄養素なのです。
炭水化物を多く含む食品
炭水化物を多く含む食品は以下の通りです。
- 米
- 小麦
- うどん
- そうめん
- ひやむぎ
- 中華麺
- パスタ
- パン
- 大麦
- そば
- とうもろこし
- イモ類
特に白米や小麦といった精製されたものは、血糖値が急激に上昇しやすい食材です。
血糖値の乱高下が脂肪を作り病気にもつながりやすくなるので、未精製の玄米や小麦が含まれていない十割そばは、血糖値が緩やかに上昇しやすいのでおすすめです。
豆知識
伝統製法で熟成した手延べそうめんは、グルテンが分解しやすくなっておりグルテンフリー。
グルテンが気になり麺など避けている方は、手延べそうめんがおすすめ。
炭水化物の摂りすぎで老けてしまう?
体の酸化と同じように注目されているのが「糖化」です。炭水化物に含まれる糖は脳のエネルギー源で、体を動かすにも必要な栄養素ですが、過剰に摂ることで老化も早めてしまうのです。
体内でエネルギーとして使いきれずに余った糖はたんぱく質と結びつき"AGE"という老化促進物質を作り出し、この"AGE"が大量に生成され、体に害を及ぼす状態を「糖化」と呼ぶのです。
AGEの特徴としては強い毒性があり、たるみやくすみなど肌の老化を招いてしまいます。
他にも動脈硬化や骨粗しょう症、白内障にアルツハイマー型認知症など、体中の病気と関連があるとされています。
糖化を予防する食生活を見直すことで、体の老化を遅くすることができるのです。
糖化を予防する
糖化を予防するためには、甘いものだけではなく糖質が大量に含まれる、白米やパン、麺類などの炭水化物を大量に食べないことです。
小松菜や青梗菜などの葉物野菜は最強の抗糖化食品です。葉物野菜は糖質がほぼ含まれていなく、食物繊維が豊富なので血糖値の急上昇を抑えてくれます。
糖化は血糖値とも強い関連性があり、血糖値が急上昇することで糖化反応も強くなってしまう性質があるのです。
血糖値の上昇度合いを示す指標が「GI値」というもので、血糖値が緩やかに上昇させやすい食品のことを「低GI食品」と呼ばれます。
食事をするときは、低GI食品(大豆製品やキノコなど)を摂り入れたり『野菜→肉か魚→炭水化物』の順で食べる(べジファースト)ようにするなどで、血糖値の上昇の仕方は変わります。
そして血糖値は食後1時間後に上昇するため、それを見計らって運動すると老化予防やダイエットにも繋がります。
内臓脂肪がたまりやすくなるのは、年齢のせい?
ポッコリとしたお腹は中年男性に見られがちで「年を取ったからか…」と思う方も多いのですが、実は誤解です。
内臓脂肪がたまってしまうのは年齢のせいではなく、炭水化物の摂りすぎが原因であり、お腹に脂肪がたまると病気だけではなく老化を促進することもわかっています。
内臓脂肪はエネルギーを貯蔵し、臓器を守るという良い側面もありますが、一方で研究により内臓脂肪が複雑なホルモン分泌機能を持っていることもわかっています。
高血圧、糖尿病などを予防するアディポネクチンや食欲を抑えるレプチンは、善玉ホルモンと呼ばれるものも分泌しますが、血糖値を上げ血栓を作る悪玉ホルモンも分泌してしまうのです。
内臓脂肪のつき方が適度であれば(男性は腹囲84.9㎝以下、女性は腹囲89.9㎝以下が理想)善玉ホルモンと悪玉ホルモンのバランスが整うのですが、内臓脂肪がつきすぎている場合は、悪玉ホルモンの方が分泌過剰になりバランスが悪くなってしまいます。
このホルモンは体内で過剰に炎症を起こしてしまう可能性があります。
炎症は体が自分を守るための反応で、自然な生理的反応なので悪いことではありません。
ですが炎症が長く続きコントロールできなくなってしまうと体を守るどころか、細胞の機能が低下、破壊し有害物質を作り出し、動脈硬化などを発症し体の老化を促進してしまいます。
さらに内臓脂肪も炎症が起こり脂肪細胞は異常な物質を大量に生み出し、これを肝臓に送られることで異常なたんぱく質を作り出すのです。
内臓脂肪が多い人はインスリンの働きも鈍らせ、太りやすくなっていきます。
そうならないためにも、炭水化物は適量に抑えましょう。
まとめ
以前は、脂質の摂りすぎが体重増加に繋がると言われていましたが、最近は炭水化物の摂りすぎが体重増加や老化を早めると言われるようになりました。
日々の炭水化物を摂る量はいかがでしょうか?ついついたくさん食べてしまっていませんか?
炭水化物をメインとした食事ではなく、おかずをメインとした食事を意識することで体調も変わってきますよ。
健康的な体重の維持や老化を予防するのには食事も大切ですが、運動も摂り入れることでもっと健康に。
スマートチェーンで運動してみませんか。