体脂肪率や基礎代謝量などの体組成を理解して、ダイエットへの近道!
メディカルフィットネス パーソナルトレーナー・理学療法士のタケダです。
ジムやフィットネスをご利用される方には、ダイエットを目的に運動されている方・健康の維持増進のために運動されている方など、皆さんそれぞれ運動の目的が違うかと思います。
実際にトレーナーとして働いている、ダイエットを目的とされている方が多い印象です。
ダイエットでもダイエットが目的ではなくても「体脂肪率」に着目される方が多いかと思いますが、体脂肪はただ減らせば良いと言う物ではありません。
健康的な生活を送るには、適切な範囲の体脂肪を保つことが必要です。
体脂肪を含め、体組成を正しく理解し、健康的に運動していきましょう。
体脂肪率
身体に占める脂肪の比率をパーセントであらわしたもの。
計算方法:体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100
体脂肪率の目安は、男性10~19%、女性20~29%が健康的とされています。
女性
20%未満 | やせ |
20%以上30%未満 | 標準 |
30%以上35%未満 | 軽肥満 |
35%以上 | 肥満 |
男性
10%未満 | やせ |
10%以上20%未満 | 標準 |
20%以上25%未満 | 軽肥満 |
25%以上 | 肥満 |
※注意点
女性は体脂肪率が13%を切ると生理がとまると言われています。
また、15%を切ると半数の人に異常があるとされています。
こうした危険とされる域へのダイエットはやめましょう。
体脂肪を減らすには
体脂肪を減らすには、
- バランスの取れた食事
- 適度な運動
が必要と考えられます。
最近では家庭用の体重計でも体組成測定を行うことが出来るものもありますね。
体組成測定を行い、筋肉量や脂肪量、基礎代謝量を知ることができるので、それをもとに食事や運動を検討していきましょう。
基礎代謝量とは
基礎代謝量(kcal)とは、生命を維持するのに最低限必要なエネルギーのことを言います。
目が覚めていて安静にしているときの値です。
総エネルギー消費量(24時間相当)は、基礎代謝量(約60%)、食事誘発性熱産生(約10%)、身体活動量(約30%)で構成されます。
基礎代謝量は体格に依存するため、筋量が多くなると代謝がUPします。
自宅の体重計では基礎代謝量を測定できない場合は、計算式を使用して計算してみましょう。
いくつか計算方法がありますが、国立健康・栄養研究所 の式(Ganpule の式)が、日本人のデータをもとに作られているもので誤差が少ないのではないかと思います。
男性:基礎代謝量(kcal)=(0.0481×体重(kg)+0.0234×身長(cm)-0.0138×年齢(歳)-0.4235)×1,000/4.186
女性:基礎代謝量(kcal)=(0.0481×体重(kg)+0.0234×身長(cm)-0.0138×年齢(歳)-0.9708)×1,000/4.186
基礎代謝量は、体重が重い・筋肉量が多い程高くなります。
基礎代謝量が上がると一日のエネルギー消費量が増えるので、ダイエットをするには基礎代謝をあげる必要があります。基礎代謝量の維持・向上をはかるためには、運動が必要ということになります。
適切な摂取カロリー
基礎代謝量は"何もしていない状態で最低限必要な量"と考えます。
なので、基礎代謝量分は必ず食事で摂取しなければなりません。
これを下回ることは健康的とは言えません。また、逆に脂肪量増加へつながる事にもなります。
一日に必要な摂取カロリーも計算することができます。
以下のサイトで計算することが出来るので、まずは自分に必要な摂取カロリーも把握しましょう。
健康的にダイエットするために、摂取カロリーと運動での消費カロリーのバランスをとりましょう。
体水分率
体水分率も体組成測定で知ることが可能です。
体に占める水分量の割合です。(血液やリンパ液・細胞間液・細胞内液など)
成人:60~65%(男性:60%、女性:55%)
高齢者:50~55%
上記に満たない場合は、水分が足りないです。
体脂肪率と水分率は互いに影響しあい、体脂肪率が高いと水分率は低下する傾向があります。
そして、蓄積された脂肪をエネルギーに変換するプロセスには、水分が必要不可欠です。
一日に必要な水分摂取量も計算することができます。
体重1kgあたり20~30ml/日の水分摂取が必要とされています。
例)60kgの人
上記で計算をすると、60kgの人は1日に1,200~1,800mlの水分摂取が必要ということになります。
運動をすると汗で水分が出てしまいます。なので運動する時はより水分の摂取が必要です。1時間の運動で500mlのペットボトル1本分は摂取できると良いとされています。
カフェインを含む飲料は、利尿作用があるので気をつけましょう。
体組成のほかに確認したいこと
食事のタイミング
食事の時間は決まっているでしょうか?食事と食事の間隔はどのくらい空いているでしょうか?
食事を摂取することで、血糖値が上昇します。その上昇した血糖値は、食後3~4時間で正常値に戻るとされています。
なので、一度食事としたら、3~4時間あけることが望ましいです。
この、食事には間食を含みます。
食後1~2時間後に間食、その1~2時間後に食事、、、ということを繰り返すと、血糖値が下がる暇が無くなってしまいます。
まずは、食事間隔が適切かどうか、チェックしてみましょう。
睡眠
睡眠は十分に取れていますか?
睡眠もダイエットにはとても関連が深いとされています。
睡眠が不足すると、レプチン(食欲を抑えるホルモン)の分泌が減り、グレリン(食欲を増進させるホルモン)の分泌が増えます。コルチゾール(脂肪の蓄積を促進するホルモン)の分泌量も増えるので、ダイエットにはマイナスの要素ばかりです。
また、基礎代謝量も睡眠不足により下がると言われています。基礎代謝量が下がると痩せずらい体となってしまいます。
まとめ
体組成を知ることで、どのようにダイエットしていけば良いか道筋が見えてきます。
メディカルフィットネスでは、こうした測定結果から、しっかりと目標を立て、減量や内科疾患(内科疾患予備軍)の改善のお手伝いをさせていただいております。
減量はしたいが、どのようにしたら良いかわからない方、病院や健康診断の指摘があったがどうしたら良いのか分からないという方は、是非一度ご相談ください。
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メディカルフィットネス北12条店所属 理学療法士のタケダです。
整形外科疾患、内科疾患の方、予備軍の方に向けた指定運動療法施設 メディカルフィットネスにいます。
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